合気道は植芝盛平先生が創始された現代武道です。
その技は護身術を元にしており、自分から攻撃をすることはありません。
演武はございますが、試合はなく、日々の稽古を目的にしています。競う気持ちが高い精神性を妨げてしまうと考えるからです。
稽古は基本的には先生が技の手本を見せて、それを繰り返し行います。
護身術を元にしていますので、技は相手が攻撃してくるのを想定して行います。仕掛けてきた相手を捌き、体勢を崩して投げたり抑えたりします。これを攻守入れ替わって互いに技をかけ、受け身をとります。
技には危険なものもございますので、ケガのないように、掛ける側と受け身の双方に正確な技術をしっかりと身につける事が大切です。
技の稽古を通じて心身を鍛えます。技術の精度を高め、体を丈夫、柔軟にします。精神的には相手を尊重し、思いやりの心を育みます。
技の根幹をなすものは”呼吸力”と呼ばれるものです。これは単に息を吸ったり吐いたりする事ではなく、体全体の力を無理なく発揮し、心と身体が合い、統一された力です。
合気道は相手の力を利用すると一般的に知られています。しかし自分の力を使わない稽古をするだけではなく、呼吸力という力を身に付ける事を大事しています
この呼吸力が技の中に生きている事が合気道の特徴です。
老若男女、経験があるなし、体力や運動能力に関わらず、どなたでも、その人に応じた稽古が楽しくできる事が合気道の良い所です。
(上記の写真は本部道場にて撮影)
・ご興味のある方はこちらもご覧ください。
◎公益財団法人合気会 ホームページ
www.aikikai.or.jp
◎三代目道主
植芝 守央先生 全日本演武大会